一香堂が考える
健康な
からだ
私たちのからだは、ひとつの有機体です。「小宇宙」とも呼ばれます。
私たちのいのちを運ぶため、いのちを表現するため、細胞、組織、器官ひとつひとつが人智を超えたネットワークでつながっています。
そのつながりの中で、からだはからだとして保ち続け、機能し続けます。
私たちのからだは、外部の自然ともつながっています。
四季の移り変わりとともに、月の満ち欠けとともに、日が昇り沈んでゆく一日とともに、からだは変化し対応し続けます。
からだは自然とともにあり、自然(大宇宙)の一部でもあります。
巡っている『からだ』
健康なからだは常に巡っています。
からだの内では、細胞間で常に「巡り」が起こっています。体液は巡り、酸素・栄養は吸収され、二酸化炭素・不要物は排出されます。
からだの外でも「巡り」が起こっています。大気、気温、湿度、気圧などの自然環境から、私たちのからだは影響を受けています。
からだ内部でも、内と外の間でも「巡り」がよどみなく起こっている、それが健康な『からだ』であると考えています。
柔軟に対応する『からだ』
健康なからだには「柔軟に対応」する力があります。
生きていると、いろいろな変化が訪れます。一日の変化、季節の変化、年齢の変化等。
様々に起きてくる変化の波乗りが上手くいかないとき、からだは傷んだり病んだりします。
これら変化の波をたやすく軽やかに乗り越える、それが健康な『からだ』であると考えています。
身心一如
「身心一如」からだと心は一体である。
この言葉、禅の言葉としてよく知られています。心身一如とも書かれますが、からだへのアプローチを提供しているし、道元禅師もそのように記されているようなので、「身心一如」の方を使いました。
かつて、日本では『からだ』と言ったとき、単に肉体だけのことを指しているのではありませんでした。現在もこの概念は、日本の伝統文化・「道」と名が付くもの(茶道、武道etc.)の世界で見ることができます。肉だけでなく「氣」も含めて『からだ』です。
「氣」(=精神、エネルギー)も「血」も心地よく巡っていて、変化にしなやかに対応する、それが健康な『からだ』であると考えています。
以上、一香堂が考える「からだ」観でした。